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リユースPC販売のリングローが、2026年1月から9月に通販サイト「R∞PCダイレクト」で売れた中古PCの構成を公表した。CPUはCore i5が全体の86.1%を占め、Core i5以上に広げると93.6%に達した。メモリは16GB以上が64.8%、ストレージは500GB以上が78.1%だった。搭載CPUはすべて第8世代以降である。新品PCや部品の値上がりが続くなか、中古市場でも「とにかく安い」より「普段の仕事を快適にこなせる性能」を重視する買い方が定着しつつあることが読み取れる。

引用元: 値上がり時代に選ばれる中古PC、Core i5と16GBメモリが中心(FNNプライムオンライン)

分析・見解

売れ筋がCore i5に集中するのは「安さ」ではなく「ちょうど良さ」の表れ

Core i5が86.1%という数字は、買い手が最安の機種ではなく、中位の機種を狙って選んでいることを示している。Core i3は価格が安い反面、複数のブラウザ画面やオンライン会議を同時に使うと動作が重くなりやすい。Core i7は性能が高いが、事務作業や接客用の端末では持て余す。結果として、価格と性能のつり合いが最も良いCore i5に需要が集まった。

これは新品PC市場でも見られる傾向だが、中古では差がより鮮明になる。中古は同じ予算でも上位機種に手が届くため、あえて中位を選ぶ判断は、用途を冷静に見極めている証拠といえる。

16GBメモリが6割を超えた背景にあるブラウザとAIの重さ

メモリ16GB以上が64.8%という数字は、数年前の常識とは大きく違う。かつては8GBあれば十分とされたが、いまは事情が変わった。ブラウザで十数枚のタブを開き、チャットツールや表計算ソフト、オンライン会議を同時に動かすと、8GBでは余裕がなくなる。さらに、文書作成や翻訳でAI機能をパソコン上で使う場面も増えている。

メモリは、机の広さにたとえられる。広いほど作業を並べやすい。CPUを買い替えるのは難しくても、メモリを増やした構成を最初から選べば、数年後の使い勝手が大きく変わる。買い手はこの点を体感的に理解し始めている。

第8世代以降という線引きがWindows 11との相性を決めている

搭載CPUがすべて第8世代以降だった点は見落とせない。Windows 11の動作要件は、おおむね第8世代以降のIntel製CPUを一つの目安としている。つまり、販売された中古PCの大半は、Windows 11を使える前提で選ばれたということである。2025年10月にWindows 10のサポートが終了した後も、買い替えや入れ替えの動きが続いており、古い世代の機種は売り場から自然に姿を消しつつある。

ここで一つ、独自の見方を示したい。中古PCの価値は「新品より何割安いか」ではなく、「あと何年安心して使えるか」で測る時代に入った。第8世代以降という条件は、実質的に延命期間の保証書として働いている。

新品の値上がりが中古の評価軸を変えた

新品PCの価格は、メモリやストレージなど部品の値上がりを受けて上昇している。新品の選択肢が高くなると、中古は「妥協の選択」から「合理的な選択」へ位置づけが変わる。実際、ストレージ500GB以上が78.1%を占めることは、買い手が容量を削ってまで安さを追っていないことを示す。今後は、整備品質や保証の厚さが、価格と並ぶ競争軸になるだろう。

ビジネスへの影響

法人の導入基準は「第8世代以降、16GB、500GB」の3点で決める

今回のデータは、そのまま調達の目安として使える。事務用途なら、Core i5、メモリ16GB、ストレージ500GBの構成を基準に置くと、数年間は買い替えを先送りできる。まず社内の端末を洗い出し、基準に満たない機種から順に入れ替える計画を立てたい。

仕様書に条件を明記することも重要である。「中古可」とだけ書くと、世代の古い機種が混ざる。CPU世代、メモリ、容量の下限を数値で示せば、見積もりの比較が楽になる。

価格だけで選ばず、保証と整備内容まで総額で比べる

中古は同じ型番でも状態に差がある。バッテリーの劣化度、ストレージの使用時間、データ消去の方法、保証期間を必ず確認したい。購入価格が少し高くても、故障時の交換対応が手厚い販売店を選べば、総額では安く済むことが多い。

新品価格が上がる局面では、新品と中古を混在させる方法も有効だ。開発や動画編集など高い性能が必要な部署だけ新品にし、一般事務は中古で賄う。こうした使い分けで、予算を抑えつつ必要な部署に投資を集中できる。

環境面の説明にも使える

中古の採用は、廃棄物の削減にもつながる。取引先や求職者に向けて、取り組みとして説明しやすい点も、コスト削減以外の価値として覚えておきたい。

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